バックナンバー “上海 勝手にレストラン・アワード!” 2014年7月号
“上海・勝手にレストランアワード!” 2014年7月号
新連載のこのコーナーは、独断と偏見に基づき、時にはお店の許可さえも取らず
社員が文字通り「勝手に」上海のおいしいレストランをご紹介する場です。
初回は自他共に認める肉食系、Sがとっておきのお店をご紹介させて
いただきます。誤解のないように申し上げますと、肉食系なのは純粋な
食の嗜好の話です。脂身は苦手な反面赤身が大好物で、血の滴るような
レアのお肉に目がありません。野菜が健康に有益で低カロリー、ダイエットの
強い味方なのは百も承知ですが、食物連鎖の頂点に立つまでの人類の波乱に
富んだ歴史を考えると、たまには羽目を外してもりもりお肉を食べても
いいのではという気になります。実際はたまにどころか日々派手に羽目を外して
いるのですが、そこは目をつぶります。
精神の健康を保つコツは意図的に不都合な情報を消去することです。
前世はおそらく(檻が必要な類の)動物であっただろうとほぼ確信しておりますが、
そんな私がこのところ頻繁に出かける焼肉のお店がこちらです。
KING大志
住所:仙霞路693号(×威寧路)
電話:6226-1090
上海に焼肉のお店は数あれど、本当においしいお店は限られています。
中でもがっかりなのはお肉が網に載せた瞬間焦げそうな薄さのお店で
「焼肉はかつおぶしとは違うんだよ」と詰め寄りたくなることもしばしばです。
しかし、このお店のお肉についてはそんな心配は無用です。品質はもちろん、
ボリューム感ある厚切りのお肉は種類も豊富で赤身派も脂身派も大満足です。
牛タンは特におすすめで、いつの間にかお皿が空になっているのが怖いところ
ですがさらに恐ろしいのはワインの品揃え、酒・肉共に倍速で進みます。
中でも特筆すべきは焼肉のお店では珍しくスパークリングワイン(298元)を
オーダーできる点です。辛口のブリュットはまさに肉料理にうってつけ、
SGS社員3人でボトルを5本も開けていたと気づいた時は心底驚きましたが、
これもコストパフォーマンスの良さのなせるワザです。
また、このお店は匂いの心配が一切ないのもアワード認定の大きな理由です。
煙を吸い取るシステム完備で服にも髪にも焼肉の匂いがつきません。すばらしい!
秋には浦東に待望の大型二号店もオープンするそうです。
暑気払いに焼肉、全力でおすすめさせていただく次第でございます。
※記事の内容はあくまでも推薦者個人の見解であり、
弊社の社としての見解を示すものではございません。
※記事の著作権は筆者及び筆者の所属先に属するものであり、
無断転載は固くお断りします。